壊れたスプレーヘッドを修理してみた

100円均一のお店で購入したスプレーヘッドが壊れたので修理してみた。分解したところ患部はスプリング(ばね)であることが判明。鋭くホムセンで購入した新品のスプリングと交換して無事に修理完了したのだった。だが問題が1つある。それはスプリングの値段がスプレーヘッドの価格より高価なこと。実に2倍である。下手に修理するより新品を購入した方が早いのは明らかである。物を大切にするのは美徳ではあるが、実際問題こういう場合はどーなんでしょうな。

100均で購入したスプレーヘッド。2個入りで100円。1個当たり50円。約3ヶ月の使用に耐えかねて具合が悪くなった模様。症状はレバーを引いても噴射の勢いが認容不可なレベルまで落ちてしまうこと。平たく書くとものの役に立たないというわけ。本来なら捨てるしかないんだけど、もったいないので修理することにした。エセエコ信者じゃないけれど、使えそうな物は修理しなくちゃ。

まずは原因を探るべし。問診ができない以上、スプレーヘッドを分解するしかない。ためつすがめつした結果、このピンがキーらしいことが判明。

左側に突き出たものがピンヘッドです。

同じくピンヘッド。今度は右側・・・あれ、左側だな。なんでだろ?

おう、両側に突き出てますね。これがピンです。

ピンの先を突付いて押し出します。使用したのはタミヤの模型用ピンバイスです。

無事にレバー部分の分解に成功。

レバーが押し上げるパーツです。どうもこのあたりがアヤシイ。

怪しい部位をズームズーム。

件のパーツを摘出。だが異常はなし。では、患部はどこなんだ?

ということは、パーツを受けているこのあたりが怪しい。

ならば攻撃あるのみ。ピンバイスでほじくってみる。

摘出に成功。こんなん出ましたけど。半透明のクリアパーツが出てきました。

こんなパーツです(右側)。

最初に摘出した白パーツと半透明のクリアパーツを合体させてみる。

少し順番が変ですが、半透明のクリアパーツの中にはズタズタに切断したスプリングが出てきました。

なんとまあ金属のスプリングが4つに割れています。恐るべし金属疲労。

ホームセンターで買ってきた新しいスプリング。お値段は108円なり。2つじゃないよ、1つで108円。スプレーヘッド2個分である。どうやら物を大切にせずに新品のスプレーヘッドを購入した方がよかったかもしれない・・・。

108円スプリングは一回り太いような気がする。

パーツを組み合わせるとこうなった。

こんな具合に右上に向けて押し込んでからピンで固定します。

同上。

完成だ!

おまけ。このタイプのピンは分解不可能です。外れないようにピンの先を潰してあります。

同上。
なんとか修理はできたものの、期待したほどの性能回復はできませんでした。思うにスプリングが太すぎたのではないかしらん。これならアレだよね。ちょっと自分では書きたくないんだけど、素直に物質文明と商業主義に身を任せておいたほうがよかったですよ! 2個で105円のスプレーヘッドを修理するために、1個108円のスプリングを購入している時点で間違っているのだから・・・。いつの時代も反逆者は大変ですよ(笑)。やれやれ。
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